pacmanの使い方

目的

ArchLinuxのパッケージ管理マネージャーpacmanの使い方メモです。

準備

まずは下記のものを用意してください

  1. ArchLinuxマシン

インストール

パッケージのインストール

                    $ sudo pacman -S パッケージ名
                

ローカルパッケージのインストール

                    $ sudo pacman -U パッケージ名
                

削除

パッケージのアンインストール

                    $ sudo pacman -Rns パッケージ名
                

孤立パッケージのアンインストール

                    $ sudo pacman -Rsn $(pacman -Qtdq)
                

アップデート

データベースの更新

                    $ sudo pacman -Sy
                

アップデート

                    $ sudo pacman -Syu
                

検索

パッケージの検索

                    $ sudo pacman -Ss パッケージ名
                

インストール済みパッケージの検索

                    $ sudo pacman -Qs パッケージ名
                

インストール済みパッケージ

インストール済みパッケージの表示

                    $ sudo pacman -Qqe
                

コマンドのパッケージのチェック

コマンドがどのパッケージでインストールされたのかを調べたい時には下記のように実行します。

この場合はifconfigを調べます。

                    $ pacman -Qo `which ifconfig`
                

おわりに

いかがでしたでしょうか。 わからないことなどがありましたら、ご質問だくさい。

2015/7/28

2015/8/10 追記

nmapの使い方

目的

便利なポーツスキャニングツールnmapの使い方を、必要に応じて追記しながら解説します。

準備

まずは下記のものを用意してください

  1. Linuxマシン

インストール

Ubuntu

                        $ sudo apt-get install nmap
                    

ArchLinux

                        $ sudo pacman -Sy nmap
                    

使い方

pingスキャン

pingを使ってネットワーク上のホストをスキャンします。

192.168.1.1から192.168.1.255までスキャンをしてみます。

                        $ nmap -sP 192.168.1.1-255
                    

sshスキャン

sshが使用する22番ポートにパケットを送り、sshが起動しているかどうかをスキャンします。

これにより、ネットワーク上に存在するraspberrypiやbeagleboneblackのIPアドレスを推測することができます。

                        $ nmap -p22 192.168.1.1-255
                    

開いているIPアドレスのみを表示する場合はgrepに流し込んでopenの文字を探します。

                        $ nmap -p22 192.168.1.1-255 | grep -i -n -B3 open
                    

OSスキャン

-OオプションでOSの推定をすることができます。

                        $ sudo nmap -O 192.168.1.1-255
                    

おわりに

いかがでしたでしょうか。 わからないことなどがありましたら、ご質問だくさい。

2015/7/28

参考サイト

LinuxでWi-Fiに接続する

目的

接続用アプリケーションをインストールしていないArchLinuxなど、GUIを使わない方法でWi-Fiに接続しなければならない場合があります。

今回はそんな時にwpa_supplicantを使ってWi-Fiに接続する方法についてです。

準備

まずは下記のものを用意してください

  1. 無線LANに接続できるLinuxマシン

インストール

ArchLinuxの場合は下記のようにしてインストールします。

                    $ sudo pacman -Sy net-tools wpa_supplicant iw iproute wireless_tools
                

チェック

現在のデバイスの状態をチェックします。

                    $ iw dev wlan link
                

スキャン

利用可能なアクセスポイントをスキャンします。

デバイス名はifconfigなどで調べておいてください。

                    $ sudo iw dev wlan0 scan
                    # または
                    $ sudo iwlist wlan0 scan
                

大量の情報が表示されるのでSSIDだけgrepで表示させましょう。

                    $ sudo iw dev wlan0 scan | grep -i -n ssid
                    # または
                    $ sudo iwlist wlan0 scan | grep -i -n ssid
                

接続

スキャンして得られたアクセスポイント名を用いて接続します。

wpa_supllicantを使って接続するので、設定ファイルを作成します。

まずは、wpa_passphraseを使って基本となるファイルを作成します。

                    $ wpa_passphrase your_essid your_password > wpa_supplicant_your.conf
                

WPA2の場合はこれで十分です。WPAの場合は下記のようにさらに追記します。

                    network={
                        proto=WPA
                        key_mgmt=WPA-PSK
                        pairwise=CCMP
                        group=CCMP
                        priority=2
                        ssid="your_essid"
                        #psk="your_password"
                        psk="**********your_number*************************"
                    }
                

これを使って接続します。

                    $ sudo wpa_supplicant -c ./wpa_supplicant_your.conf -i wlan0
                

おわりに

いかがでしたでしょうか。 わからないことなどがありましたら、ご質問だくさい。

2015/7/30

Linux・Windowsでのテキスト変換

目的

今回はLinuxとWindowsのテキスト変換についてです。

LinuxとWindows間でソースコードなどテキストファイルをやりとりしたいことがあります。 その時、USBやクラウドなどを使って転送をすること自体はできますが、テキストエディタで開いてもうまく表示されないことがあります。

これはWindowsとLinuxでは改行コードが異なるためです。

Linuxの改行コードはLFのみです。\nのみで改行して行の頭まで移動します。
Windowsの改行コードはCR/LFの2つです。 \r\nで改行して行の頭まで移動します。

このため、LinuxのテキストファイルをWindowsで開くと改行がされておらず、WindowsのテキストファイルをLinuxで開くと開業されるときに最語に^Mがついてしまいます。

今回はこれらの相互変換をやっていきたいと思います。

方法

準備

まずは下記のものを用意してください

  1. ネットワークに接続したLinuxマシン

以上です。

チェック

文字コードのチェックはnkfにgオプションをつけて使用します。

                        $ nkf -g filename
                    

変換

LinuxからWindowsへの変換

LinuxのファイルをWindowsのファイルへ変換します。

                            $ nkf -w -Lu filename
                        

WindowsからLinuxへの変換

WindowsのファイルをLinuxのファイルへ変換します。

                            $ nkf -s -Lw filename
                        

おわりに

わからないことなどがありましたら、ご質問だくさい。

2015/7/03

Linux自動ログイン

目的

今回はLinuxの自動ログインについてです。 ユーザー名・パスワードを入力せずにログインをします。 Ubuntu(Upstart?) Archlinux(systemd)での方法を説明します。

方法

準備

設定したいLinuxマシンを用意してください。

Ubuntu(Raspbian)での方法

Ubuntu(Raspbian)での方法です。
まず、inittabファイルを開きます。

                        sudo vim /etc/inittab
                    

開いたファイルの中から下の行を見つけ出して、行頭に#をつけてコメントアウトします。

                        1:2345:respawn:/sbin/getty 38400 tty1
                    

そのすぐ下に下の行を追加します。 "username"は適宜存在するユーザー名に置き換えてください。

                        1:2345:respawn:/bin/login -f username tty1 /dev/tty1 2>&1
                    

保存して再起動すると自動ログインになります。

ArchLinuxでの方法

ArchLinuxでの方法です。 ArchLinuxはinitデーモンにsystemdを使っています。
まず、systemdの設定ファイルを用意します。

                        cp /usr/lib/systemd/system/getty@.service /usr/lib/systemd/system/autologin@.service
                    

次に、ファイルを開いて次の行を見つけ出して、行頭に#をつけてコメントアウトします。

                        ExecStart=-/sbin/agetty --noclear %I $TERM
                    

そのすぐ下に下の行を追加します。 "username"は適宜存在するユーザー名に置き換えてください。

                        ExecStart=-/sbin/agetty --noclear -a username %I 38400 linux
                    

変更したらファイルを保存して閉じてください。

最後に、systemdに登録して有効化してください。

                        systemctl disable getty@tty1
                        systemctl enable autologin@tty1
                    

再起動すると自動ログインになります。

おわりに

いかがでしたでしょうか?
わからないことなどがありましたら、ご質問だくさい。

2015/6/29

ArchLinuxの追加設定

ArchLinuxを使っていく上で必要になって追加したものです。


fbtermのインストール


CUIでも日本語表示ができるようにfbtermをインストールします。

            sudo pacman -Sy fbterm
        


設定をします。

            sudo gpasswd -a username video
            sudo chmod u+s /usr/bin/fbterm
        


~/.fbtermrcのfont-sizeは適宜調整してください。


Vimのカスタマイズ


TagListをインストールします。

        sudo pacman -S ctags
    


vimをVundleで管理するので、Vundleを入れます。

        git clone https://github.com/gmarik/vundle.git ~/.vim/bundle/vundle
    


~/.vimrcに以下の内容を追記します。

        set nocompatible
        filetype off

        set rtp+=~/.vim/bundle/vundle/
        call vundle#rc()
        Bundle 'gmarik/vundle'
        Bundle "vim-scripts/taglist.vim"

        filetype plugin indent on
    


最後にvim上でBundelInstallすれば完了です。
:Tlistで起動します。




ArchLinuxにGUIをインストール

今回はArchLinuxにGUIをインストールしてブラウザを使えるまでにします。

教えてくださった@y_hanoiさんに感謝いたします

 

 

 

Xのインストール


Xをインストールします。

    sudo pacman -S xorg-server xorg-server-utils xorg-xinit
    sudo pacman -S mesa




ビデオドライバのインストール

 

    lspci | grep VGA

で自分のPCのビデオ・チップセットを調べられます。
xf86-video-fbdevなど、自分にあったものを入れてください。


インプットドライバのインストール


ノーパソなどの一部のユーザーには

    sudo pacman -S xf86-input-synaptics

が必要みたいです。


キーボードの設定


キーボードレイアウトを設定します。

    sudo vim /etc/X11/xorg.conf.d/10-keyboard.conf

以下の内容を入力します。

    Section "InputClass"
        Identifier          "Keyboard Defaults"
        MatchIsKeyboard     "yes"
        Option	            "XkbLayout" "jp"
EndSection




Xのテスト


デフォルト環境のインストール

    sudo pacman -S xorg-twm xorg-xclock xterm

インストールしたらstartxします。

    startx

これで動かなかった場合は、

    sudo rm ~/.Xauthority*

で再ログインしてstartxしてみてください。


LXDEのインストール


LXDEをインストールします。

    sudo pacman -S lxde

startxを使うために~/.xinitrcを変更します。

    vim ~/.xinitrc

中に以下のように記述します。

    exec startlxde

これでstartxで起動できるようになります。


ブラウザのインストール


chromiumをインストールします。

    sudo pacman -S chromium

これで完了です。



こちらのサイトを参考にさせていただきました。



gnomeを使うときはgnome-shellをインストールして、.xinitrcにexec gnome-sessionと書き込みます。