ArchLinuxをRaspberryPiにインストール

今回はRaspberryPiでArchLinuxを動かします。


ArchLinuxのインストール


こちらからNOOBSをダウンロードしてきてください。
こちらからはSDカードフォーマッタをダウンロードしてきてください。
ダウンロードしてきたフォーマッタをインストールして、SDカードをフォーマットしてください。
さらに、ダウンロードしてきたNOOBSを解凍してください。
解凍してできたファルダの中身を先ほどフォーマットしたSDカードにコピーします。

SDカードをRasPiに挿して起動してください。GUIでインストールするOSが選べるのでArchLinuxにチェックを入れてインストールしてください。これはOSをネットから落としてくるので、インターネットへの接続が必要です。
選択するときに他のOSにチェックをいれれば他のOSをインストールすることができます。
しばらく待つとインストールが完了します。


RPiのインストール


PythonでGPIOを使うためにはRPiをインストールします。ArchLinuxではちょっとこれに手こずりました。

            sudo pacman -Sy file base-devel abs git
            wget https://aur.archlinux.org/packages/ra/raspberry-gpio-python/raspberry-gpio-python.tar.gz
            tar xf raspberry-gpio-python.tar.gz
            cd raspberry-gpio-python
            sudo makepkg -Acs --asroot
            sudo pacman -U raspberry-gpio-python(hit-tab-key-here)
        

(hit-tab-key-here)のところはTABキーを押してみて補完機能に頼ります。
次にRPi.GPIOをダウンロードしてきてインストールします。

            wget http://pypi.python.org/packages/source/R/RPi.GPIO/RPi.GPIO-0.5.4.tar.gz
            tar xf RPi.GPIO-0.5.4.tar.gz
            cd RPi.GPIO-0.5.4
            sudo python2 setup.py install
        

これでインストール完了です。
無事にGPIOが使えるようになりました。




Pygameのインストール

 

    sudo pacman -S python2-pygame

これで"python2"を実行した時pygameが使えるようになります。
普通に"pythonと"実行するとpython3が起動するので使えません。




SSH

 

    sudo pacman -S openssh




何かありましたら、Twitterなどでご質問ください。お待ちしています。
@KTokunn




ArchLinuxのインストール(後篇)

前回に続きまして、ArchLinuxのインストール・設定をしていきます。
今回はArchLinuxの設定をします。
ここからは人それぞれいろんな設定があると思います。
私はとりあえず、普通に使える最低限のものを揃えたいと思います。

ユーザーの追加


これまではrootユーザーで作業をしてきました。しかし、普通に使う分にはrootユーザーでは権限が強すぎます。間違えた操作をしてOSが起動しなくなった、などが起きないように普段は一般ユーザーを作成して作業します。
次のように打ってください。
usernameの部分は好みのユーザー名に変えてください。

            useradd -m -g users -G wheel -s /bin/bash username
        

次に新しく作成したユーザーのパスワードを設定します。
同じようにusernameの部分を先ほど作成したユーザー名にして実行してください。

            passwd username
        




sudoのインストール・設定


一般ユーザーで作業しているときに、ちょっとだけroot権限で実行することが起きるかもしれません。その時にrootでログインし直すのは大変です。そんな時のためにsudoがあります。ubuntuでもおなじみですね。

            pacman -S sudo
        

これでインストールが出来ました。しかし、このままでは先ほど作成したユーザーがsudo を使ってもrootになることはできません。
そこで、visudoを使ってwheelグループに所属するユーザーはsudoを使ってrootになれるようにします。先ほど作成したユーザーは既にuseraddでwheelグループに設定されているので、以下のコマンドを実行してください。

            visudo
        

これでsudoの設定ファイルが開きます。
以下の部分のコメントアウトを解除してください。

            # %wheel ALL=(ALL) ALL
            # Defaults env_keep += "HOME"
        

これで新しいユーザーでsudoが使えるようになりました。
一度rootをログアウトして(ctrl+D)、新しいユーザーでログインしてください。


ネットワーク接続設定


私の環境では新しいユーザーでログインしたらネットワークに接続できなかったので、設定をおこないます。

            systemctl enable dhcpcd.service
        

これでもつながらない場合は数回再起動してみてください。


Pythonのインストール


私はPythonを使うのでPythonをインストールします。

            sudo pacman -S python
        




Dropboxのインストール


ソースコードの共有などにはDropboxが便利です。
インストールは少し面倒で、ブラウザを使うためGUIが使える別のマシンを用意してください。
Dropboxのインストールの前にいくつかインストールする必要があります。

            pacman -S dbus-glib gtk2 libsm
        

次にDropboxをビルドします。

            mkdir Downloads
            cd Downloads
            curl -O https://aur.archlinux.org/packages/dr/dropbox/dropbox.tar.gz
            tar xfvz dropbox.tar.gz
            cd dropbox
            makepkg
        

Dropboxをインストールします。

            sudo pacman -U dropbox-2.8.3-1-x86_64.pkg.tar.xz
        

これでインストールができました。
次は起動して同期をします。

            dropboxd
        

すると Please visit https://www........ to link this device. と表示されます。
その表示にしたがってブラウザでアクセスしてください。
Dropboxにログインしてください。ログインすると自動で同期が始まります。
これでDropboxのインストールは完了です。


その他のインストール


他にネットワークを使うならtracerouteやnmapをインストールしておいたほうがいいかもしれません。

            sudo pacman -S traceroute nmap gdb wireshark-gtk wireshark-cli net-tools tmux git wget otf-ipafont base-devel python2-pyserial vim-systemd

        




お疲れ様です。これでArchLinuxのインストール・設定はおしまいです。自分で使いやすいようにカスタマイズしてみてください。
他にGUIをインストールすることもできます。(未だ成功せず)
気づいたことがあったらどんどん追記していきます。






何かありましたら、Twitterなどでご質問ください。お待ちしています。
@KTokunn

ArchLinuxのインストール(前篇)

今回はArchLinuxのインストールを自分用のメモを兼ねて書きたいと思います。
ArchLinuxはとてもシンプルなディストビリューションです。
Ubuntuを使っていたのですが、自分が知らないうちにいろいろなソフトが動作してしまうのが嫌だったので勉強を兼ねて今回初めてインストールしてみることにしました。

 

 

ブータブルUSBの作成


OSのインストールのために起動ディスクを作ります。CDやDVDより早いUSBから起動します。
ブータブルUSBの作成にはUbuntuを使います。他のOSを使ってのできます。Windowsの場合はUnetbootinなどがあります。
こちらのサイトの下の方からJapanを探してisoイメージファイルをダウンロードしてきてください。
私の場合はJapanからftp.tsukuba.wide.ad.jpを押して、archlinux-2014.06.01-dual.isoをダウンロードしました。
ダウンロードしてきたファイルがあるフォルダに移動してください。大概の場合は~/Downloadsフォルダにあると思います。

            cd ~/Downloads
        

USBをパソコンに接続してください。このUSBに書き込むのでUSBの中に保存されているデータはすべて消えてしまいます。大切なデータはバックアップをとっておいてください。
次にUSBのデバイス名を確認します。

            sudo lsblk -f
        

USBの/dev/sd*を探してください。
私の場合は/dev/sdc/でした。

デバイス名がわかったらいよいよ書き込みます。
"/dev/device"の部分をさきほど調べたデバイス名に書き換えて、次のコマンドを実行してください。
isoファイルの名前もダウンロードしたものに変えてください。

            dd bs=4M if=./archlinux-2014.06.01-dual.iso of=/dev/device && sync
        

止まってしまったように見えますが、USBのアクセスランプをみるとしっかり点滅しています。終わるまでしばらくお待ちください。
終わったらブータブルUSBの出来上がりです。パソコンからUSBを抜いてください。


インストーラの起動


先ほど作成したブータブルUSBをインストールするパソコンのUSBポートに接続してください。
パソコンの電源を入れます。この時にBIOSの設定を変更して起動順位を変える必要があるかもしれません。
BIOSの設定はパソコンによって異なりますので、ネットで調べたり説明書を読んでください。VAIOのASSISTボタンがあるモデルでは、ASSISTボタンを押して、「USBメモリーやディスクから起動[F11]」から起動してください。
無事に読み込まれるとブートローダーが起動します。Boot Arch Linux (x86_64)を選択してEnterを押してください。
しばらく待つとCUIがrootで起動します。インストーラというより、単にOSをUSBブートした感じに近いですね。


インストーラの設定


これからインストールを始めます。こちらのサイトではとてもわかりやす説明されているので参考にするのも良いかもしれません。
まずは、キーボードレイアウトを変更します。デフォルトではUSになっています。
Shift+2で@になったり、Shift+;で:になったり、とても打ちづらいので普段から慣れている日本語キーボードにします。

            loadkeys jp106
        


次にフォントを変更します。これで文字化けしてしまう可能性を下げることができます。

            setfont Lat2-Terminus16
        


言語の設定をします。/etc/local.genのファイルを編集します。

            vi /etc/locale.gen
        

開いたら、

            #en_US.UTF-8 UTF-8
            
        

の頭の#を削除してください。
更新します。

            locale-gen
            
        


インターネットの接続を確認します。

            ip link
        

インターフェイス名を確認できます。

            ping -c 5 www.google.co.jp
        

でネットにつながっているか確認してみましょう。
無事にpingが通ったらネットに接続されています。


パーティションの設定


パーティションの設定をします。インストールするデバイス名を確認してください。

            lsblk -f
        

パソコンをArchLinux Onlyで使う場合はデバイス名は/dev/sdaになると思います。
まず、パーティションテーブルを消去します。

            sgdisk --zap-all /dev/sda
        


パーティションを作成します。
fdiskを使って行います。

            fdisk /dev/sda
        

これでfdiskが起動します。
起動したら o と入力してEnterを押してください。
いよいよ切っていきます。
1. Command (m for help): と表示されたら n と入力してEnterを押してください。
2. Partiton type: Select (default p):と表示されたらデフォルトでおkなのでそのままEnterを押してください
3. Partiton number (1-4, default 1):と表示されたら1で良いのでそのままEnterを押してください。
4. First sector (2048-209715199, default 2048): と表示されたらそのままEnterを押してください。
5. Last sector, +sectors or +size(K,M,G,T,P) (2048-2-9715199..., default 209715199):と表示されたら +15G と入力してEnterを押してください。

2つ目のパーティションを切っていきます。
先ほどと同じような手順で行います。
1. Command (m for help): と表示されたら n と入力してEnterを押してください。
2. Partiton type: Select (default p):と表示されたらデフォルトでおkなのでそのままEnterを押してください
3. Partiton number (1-4, default 2):と表示されたら 2で良いのでそのままEnterを押してください。
4. First sector (2048-209715199, default 2048): と表示されたらそのままEnterを押してください。
5. Last sector, +sectors or +size(K,M,G,T,P) (2048-2-9715199..., default 209715199):と表示されたらそのままEnterを押してください。

次に p を入力して、ちゃんと設定できているか確認してください。
最後に、w を入力して、書き込みます。


ファイルシステムの作成


ファイルシステムを作成します。

            mkfs.ext4 /dev/sda1
            mkfs.ext4 /dev/sda2
        




パーティションのマウント


インストールをするために、先ほど作成してパーティションをマウントします。
まず、rootパーティションを/mntにマウントします。
先ほどの通りにやった場合は、rootパーティションは/dev/sda1です。

            mount /dev/sda1 /mnt
        

次に、homeパーティションを/mnt/homeにマウントします。
先ほどの通りにやった場合は、homeパーティションは/dev/sda2です。

            mkdir /mnt/home
            mount /dev/sda2 /mnt/home
        




ミラーの選択


mirrorlistを編集してミラーを選択します。

            nano /etc/pacman.d/mirrorlist
        

開いたファイルの好みのサーバを1番上にコピーします。
1番上には Server=http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/ArchLinux/$repo/os/$arch が良いでしょう。


インストール


pacstrapスクリプトを使ってシステムをインストールします。

            pacstrap -i /mnt base base-devel
        




fstabの生成


これがなんなのかよくわかってませんが公式に書いてあるので実行します。勉強不足なのでちゃんと理解できるようになりたいですね。

            genfstab -U -p /mnt >> /mnt/etc/fstab
            vi /mnt/etc/fstab
        




新しいシステムの設定


chrootで新しいシステムに入ります。

            arch-chroot /mnt /bin/bash
        


Localeの設定をします。

            vi /etc/locale.gen
        

開いたら、

            en_US.UTF-8 UTF-8
            ja_JP.UTF-8 UTF-8
        

コメントアウトを外します。

            locale-gen
            echo LANG=en_US.UTF-8 > /etc/locale.conf
            export LANG=en_US.UTF-8
        


キーボードの設定をします。

            loadkeys jp106
            setfont Lat2-Terminus16
        

再起動後も維持させるためにファイルに書き込みます。

            vi /etc/vconsole.conf
        

中に以下の内容を書き込みます。

            KEYMAP=jp106
            FONT=Lat2-Terminus16
        


タイムゾーンの設定をします。

            ln -s /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime
        
            hwclock --systohc --utc
        


pacmanの設定をします。ubuntuでいうところのapt-get ですね。

            vi /etc/pacman.conf
        

開いたら以下の部分のコメントアウトを外します。

            [multilib]
            SigLevel = PackageRequired
            Include = /etc/pacman.d/mirrorlist
        

更新をします。

            pacman -Sy
        


ルートのパスワードの設定

            passwd
        

 

 

ブートローダーのインストール


ブートローダーのインストールを行います。
SyslinuxやGRUBがありますが、今回は簡単なSyslinuxをインストールします。

            pacman -S gptfdisk
        

ブートローダーをインストールします。

            pacman -S syslinux
            syslinux-install_update -i -a -m
        

最後にrootパーティションをsyslinux.cfgに設定します。

            vi /boot/syslinux/syslinux.cfg
        

次の部分を書き換えます。

            LABEL arch
                ....
                APPEND root=/dev/sda1 rw
                ....
        




パーティションのアンマウントと再起動


chrootを抜けます。

            exit
        

アンマウントします。

            umount -R /mnt
        

再起動。

            reboot
        




ふぅ、、、
無事に起動しましたか?
ここまでは公式の丸パクリでした。
次から細かい設定をします。
ここからは人それぞれの好みですね。

 


いろいろなものをためしてみてください。


長くなってしまったので続きの設定はまた明日です。



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ubuntuの再インストールをよくやるのですが、環境の復元がとても面倒です。
ソフトをインストールしたりするシェルスクリプトを書きました。
とても便利ですね。

   
#!/usr/bin/env sh


sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade -y

sudo apt-get install vim chromium-browser blender byobu arduino gparted -y
sudo apt-get install wireshark traceroute openssh-server nmap -y
#sudo apt-get install dsniff arping zenmap driftnet -y

LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update


RaspberryPiの起動・設定








今回はOpenNI/Xtionではなく、RaspberryPiについて書きたいと思います。
RaspberryPiは小さなマイコンボードですが、Debianの派生OSをGUIで動かせてしまうほどの力を持っています。
今回は、そのRaspberryPiの起動から初期設定までをしたいと思います。

 

RaspberryPiにRaspbianをインストール


① 用意するもの
1. RaspberryPi (type B)

2. HDMIケーブル
3. ディスプレイ
4. USBキーボード
5. SDカード
6. LANクロスケーブル
7. Windowsマシン(仮想マシンでも可)
8. マイクロUSB to USBケーブル

(1)のRaspberryPiにはtype Aとtype Bの2種類があります。有線LANが使えるため、type Bをお勧めします。
(2)(3)RaspberryPiはHDMI出力ができます。ケーブルとディスプレイを用意してください。HDMIに対応していない場合でも、変換アダプターを使うと接続できます。
(4)RaspberryPiに接続するためにUSBキーボードを用意します。
(5)RaspberryPiは内部ストレージがないので、すべての情報をSDカードに書き込みます。相性があるようなので注意してください。相性については以下のサイトの中ほどにある表で確認してください。8GB程度あるのが望ましいでしょう。
RPi SD cards
(6)type Bには有線LANのポートがあります。ロボットに積んだRaspberryPiにディスプレイとキーボードを接続して操作するのには無理があるので、ノートパソコンと有線LANで接続してsshで操作します。このときにルーターを介さないために普通のLANケーブルではなくて、クロスケーブルが必要になります。

② SDカードにRaspbianをインストール
1. RaspberryPiには様々なOSがあります。raspbian, pidora, openelec, raspbmc, rics os, rach linuxなどです。今回はその中からRaspbianをインストールします。以下のサイトからRASPBIANをダウンロードしてきてください。
Dowload Raspbian
2. ダウンロードしてきたファイルを解凍してください。
3. できた2014-01-07-wheezy-raspbian.imgをSDカードにインストールします。Linuxのddコマンドでもできるらしいのですが、うまく起動しなかったので今回はWindowsを使って行います。Windowsマシンで以下のサイトからwin32disk imagerをダウンロードしてきてください。
Download imager
用意しておいたイメージファイルをimagerを使ってSDカードにインストールしてください。



③ Raspbianの起動
1. SDカードをRaspberryPiにさしてください。
2. ディスプレイとキーボードを接続してください。
3. マイクロUSBケーブルでパソコンとRaspberryPiをつないでください。電源が供給されると自動的に起動します。
4. しばらく待つとRaspbianが起動します。



④ Raspbianの設定
1.Raspbianが起動すると設定画面が開きます。適宜設定をしてください。終わったらFinishで抜けます。この設定を今後したい場合はraspi-configで開くことができます。

        raspi-config
        

これでRaspberryPiが使えるようになりました。
⑤ Raspbianの自動ログイン・実行
このままでは起動するたびにディスプレイとキーボードを使ってログインしなくてはなりません。Arduinoのように起動するとある動作をして欲しいので、自動ログインと自動実行の設定をします。
1. 自動ログインの設定をします。
以下のファイルを開いて編集します。

        sudo vim /etc/inittab
        

開いたファイルを編集します。

        1:2345:respawn:/sbin/getty 38400 tty1
        

の行を#でコメントアウトします。
そのすぐしたの行に以下の行を

        1:2345:respawn:/bin/login -f pi tty1 /dev/tty1 2>&1
        

に置き換えます。
置き換えたら再起動してください。
次の起動時から自動ログインになると思います。



2. 自動実行の設定をします。
/etc/init.d/にあるシェルスクリプトが起動時に自動実行することを利用して、ホームフォルダの下にあるファイルを実行させます。

        cd /etc/init.d/
        sudo vim autorun_script
        

autorun_scriptに以下の内容を書きこんでください。

        #!/bin/sh


        sudo /home/pi/Python/autorun.py


        while true
        do
            :
        done
        

実行権限を与えて自動実行するようにします。

        sudo chmod 755 autorun_script
        update-rc.d autorun_script defaults
        mkdir ~/Python
        

これでホームフォルダPythonフォルダの中にあるautorun.pyが自動実行されるようになりました。



IPアドレスの固定

RaspberryPiをロボットに積んでからはsshでノートパソコンから制御します。
クロスケーブルを用いるので、DHCPを使いません。そのためIPアドレスが割り当てられないので、自分で固定します。

        sudo vim /etc/network/interfaces
        

割り当てたいアドレス、環境に応じてファイル内容を書き換えます。

        auto lo

        iface lo inet loopback
        # iface eth0 inet dhcp 
        iface eth0 inet static

        address 192.168.1.100
        netmask 255.255.255.0
        gateway 192.168.1.1

        allow-hotplug wlan0
        iface wlan0 inet manual
        wpa-roam /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
        iface default inet dhcp
        

この場合IPアドレスは192.168.1.100を割り当てています。
ノートパソコンの方もOSに応じてIPアドレスを固定にしてください。
Ubuntu12.04では以下のようになりました。

        auto lo
        iface lo inet loopback

        auto eth0
        iface eth0 inet static
        address 192.168.1.200
        netmask 255.255.255.0
        gateway 192.168.1.1
        dns-nameservers 192.168.1.1
        

これで、双方のIPが固定されたので、クロスLANケーブルで接続して通信できます。

        ssh pi@192.168.1.100
        

で接続ができます。

ノートパソコンをネットにつなぐときには、IPアドレスを元に戻すのを忘れないようにしてください。


OSは普通の使い慣れたDebianやUbubntuと同じように操作できます。



何かありましたら、Twitterなどでご質問ください。お待ちしています。
@KTokunn




追記
PythonIPアドレスを変更するスクリプトを書きました。
コードも方法もスマートではありません。
中身も知識がないのにカッコつけて書いてますので、変なところがあったら笑って、教えてください。

ダウンロードはこちらから↓
downloads





OpenNIでプログラミング

OpenNIのインストールが終わって、サンプルも動いたら、やっとプログラムが作れるようになります。
何だかんだで、私は一番ここに手惑いました。

OpenNIで最初のプログラミング


① プログラムを用意する
今回は「OpenNI 3Dセンサープログラミング」という本を使って行いました。
本を見ながら打つのもありですが、今回はサンプルコードを以下のサイトからダウンロードてきました。
https://github.com/OpenNI2-Book/openni2book
ダウンロードしてきたフォルダを解凍して、
openni2book-master/02/OpenNI2/01_ColorStream/01_ColorStream/main.cppを作業用のフォルダに移動します。
今回は作業用フォルダは~/Dropbox/kinect/program/ColorStream/とします。

            cp -a main.cpp ~/Dropbox/kinect/program/ColorStream/
        


② Makefileなどを用意する。
OpenNIのサンプルフォルダから必要そうなものを取ってきます。
詳しくわからないので、取ってきているものはテキトーです。(もしかしたらいらないものがあるかも)
前回の通りにインストールした場合は、サンプルフォルダは~/Xtion/OpenNI2/Samplesです。
このフォルダ内から次の7つのものをコピーしてきます。
CommonCppMakefile
CommonDefs.mak
CommoTargets.mak
OniSampleUtilities.h
Platform.Arm
Platform.x64
Platform.x86
これらをさきほどのmain.cppをコピーしたフォルダにコピーします。

            cp ファイル名 ~/Dropbox/kinect/program/ColorStream/
            cd ~/Dropbox/kinect/program/ColorStream/
        

次に、Makefileを作成します。
次の内容をMakefileというファイル名で保存してください。

            include CommonDefs.mak

            BIN_DIR = Bin

            SRC_FILES = *.cpp

            ifeq ("$(OSTYPE)","Darwin")
                CFLAGS += -DMACOS
                LDFLAGS += -framework OpenGL -framework GLUT
            else
                CFLAGS += -DUNIX -DGLX_GLXEXT_LEGACY
                USED_LIBS += glut GL
            endif

            USED_LIBS += OpenNI2 opencv_core opencv_highgui opencv_imgproc

            EXE_NAME = ColorStream

            CFLAGS += -Wall


            INC_DIRS += $(OPENNI2_INCLUDE)

            include CommonCppMakefile

            .PHONY: copy-redist
            copy-redist:
                cp -R $(OPENNI2_REDIST)/* $(OUT_DIR)

            $(OUTPUT_FILE): copy-redist
        



③ OpenCVのインストール 今回のプログラムではopencvを使うのでインストールします。

            sudo apt-get install libcv-dev libcv2.3 \
                                 libopencv-highgui-dev \
                                 libopencv-highgui2.3 \
                                 libopencv-contrib-dev
        



④ ビルドの実行
準備ができたので実行します。

 make 

実行しますと、Binというフォルダが生成されます。
そのフォルダの中のBin/x64-Release/ColorStreamが実行ファイルです。

            cd Bin/x64-Release/
            ./ColorStream
        

実行出来ましたでしょうか?



他のプログラムの作り方


先程作成したもののmain.cppを差し替えることで、他のプログラムを作ることができます。
プログラムをmain.cppという名前で保存してmakeを実行してください。
MakefileのEXE_NAME = ColorStreamの部分を書き換えることで実行ファイルの名前を変えることができます。

何かありましたら、Twitterなどでご質問ください。お待ちしています。
@KTokunn

 

 




UbuntuにOpenNIをインストール









Xtionを使うためにまずは、OpenNIをインストールします。
Ubuntu13.10ではうまく動作しなかったため、Ubuntu12.04を使用します。

OpenNIのインストール


① 準備
ビルドや実行に必要なものを事前にインストールします。

        sudo apt-get update
        sudo apt-get install git g++ python libusb-1.0-0-dev freeglut3-dev \
doxygen graphviz openjdk-6-jdk libudev-dev




② OpenNIのビルド
OpenNIは現在でもソースコードで配布されているので、gitから取得してビルドします。
今回はDownloadフォルダに一度ダウンロードしてから、ビルドしたものをホームフォルダに移動してインストールします。

        cd ~/Downloads
        git clone https://github.com/OpenNI/OpenNI2.git
        cd OpenNI2/Packaging
        ./ReleaseVersion.py x64
        

これで、~/Downloads/OpenNI2/Packaging/FinalにOpenNI-Linux-x64-2.2.tar.bz2が生成されました。





③ OpenNIのインストール
さきほど生成したものをホームフォルダへ移動して、インストールします。

        cd Final
        tar -jxvf OpenNI-Linux-x64-2.2.tar.bz2
        cp -a OpenNI-Linux-x64-2.2.tar.bz2 ~/Xtion/OpenNI2
        sudo ./install.sh
        

これで、OpenNIDevEnvironmentが生成されました。このファイルにはインクルードするもの(?)などのファイルへのパスが書いてあります。
これを~/.profileに記述することでコンパイルできるようになります。
コマンドがわからない私は、エディタで開いてコピーして、.profileに貼り付けるっていう手段を使ってしまいました。ちゃんと勉強しておきたいと思います。

        nano OpenNIDevEnvironment
        

Ctrl+Shift+cで中の2文をコピーします。Ctrl+xで終了したあとに、vimを立ち上げて貼り付けます。

        vim ~/.profile
        

Shift+gでファイルの末尾に移動します。(その後にEsc)
Shift+iで行の最後に移動します。
改行して、Ctrl+Shift+vで貼り付けます。(その後にEsc)
:wqで保存して終了します。



これでOpenNIのインストールは完了です。お疲れ様でした。
最後にサンプルプログラムを実行します。

        cd ~/Xtion/OpenNI2/Samples/Bin
        ./SimpleViewer
        


終わってから書いたので抜けているところがあったり、読みづらいかもしれません。
何かありましたら、Twitterなどでご質問ください。お待ちしています。
@KTokunn