ArchLinuxのインストール(後篇)

前回に続きまして、ArchLinuxのインストール・設定をしていきます。
今回はArchLinuxの設定をします。
ここからは人それぞれいろんな設定があると思います。
私はとりあえず、普通に使える最低限のものを揃えたいと思います。

ユーザーの追加


これまではrootユーザーで作業をしてきました。しかし、普通に使う分にはrootユーザーでは権限が強すぎます。間違えた操作をしてOSが起動しなくなった、などが起きないように普段は一般ユーザーを作成して作業します。
次のように打ってください。
usernameの部分は好みのユーザー名に変えてください。

            useradd -m -g users -G wheel -s /bin/bash username
        

次に新しく作成したユーザーのパスワードを設定します。
同じようにusernameの部分を先ほど作成したユーザー名にして実行してください。

            passwd username
        




sudoのインストール・設定


一般ユーザーで作業しているときに、ちょっとだけroot権限で実行することが起きるかもしれません。その時にrootでログインし直すのは大変です。そんな時のためにsudoがあります。ubuntuでもおなじみですね。

            pacman -S sudo
        

これでインストールが出来ました。しかし、このままでは先ほど作成したユーザーがsudo を使ってもrootになることはできません。
そこで、visudoを使ってwheelグループに所属するユーザーはsudoを使ってrootになれるようにします。先ほど作成したユーザーは既にuseraddでwheelグループに設定されているので、以下のコマンドを実行してください。

            visudo
        

これでsudoの設定ファイルが開きます。
以下の部分のコメントアウトを解除してください。

            # %wheel ALL=(ALL) ALL
            # Defaults env_keep += "HOME"
        

これで新しいユーザーでsudoが使えるようになりました。
一度rootをログアウトして(ctrl+D)、新しいユーザーでログインしてください。


ネットワーク接続設定


私の環境では新しいユーザーでログインしたらネットワークに接続できなかったので、設定をおこないます。

            systemctl enable dhcpcd.service
        

これでもつながらない場合は数回再起動してみてください。


Pythonのインストール


私はPythonを使うのでPythonをインストールします。

            sudo pacman -S python
        




Dropboxのインストール


ソースコードの共有などにはDropboxが便利です。
インストールは少し面倒で、ブラウザを使うためGUIが使える別のマシンを用意してください。
Dropboxのインストールの前にいくつかインストールする必要があります。

            pacman -S dbus-glib gtk2 libsm
        

次にDropboxをビルドします。

            mkdir Downloads
            cd Downloads
            curl -O https://aur.archlinux.org/packages/dr/dropbox/dropbox.tar.gz
            tar xfvz dropbox.tar.gz
            cd dropbox
            makepkg
        

Dropboxをインストールします。

            sudo pacman -U dropbox-2.8.3-1-x86_64.pkg.tar.xz
        

これでインストールができました。
次は起動して同期をします。

            dropboxd
        

すると Please visit https://www........ to link this device. と表示されます。
その表示にしたがってブラウザでアクセスしてください。
Dropboxにログインしてください。ログインすると自動で同期が始まります。
これでDropboxのインストールは完了です。


その他のインストール


他にネットワークを使うならtracerouteやnmapをインストールしておいたほうがいいかもしれません。

            sudo pacman -S traceroute nmap gdb wireshark-gtk wireshark-cli net-tools tmux git wget otf-ipafont base-devel python2-pyserial vim-systemd

        




お疲れ様です。これでArchLinuxのインストール・設定はおしまいです。自分で使いやすいようにカスタマイズしてみてください。
他にGUIをインストールすることもできます。(未だ成功せず)
気づいたことがあったらどんどん追記していきます。






何かありましたら、Twitterなどでご質問ください。お待ちしています。
@KTokunn